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「個人の潜在意識」より深いところ

先日は、医療者には医療者に独自の「思い込み」 (信念体系、ビリーフ)があると
いう話を書きました。

もちろん、すべての医療者が同じ「思い込み」を持っているというわけでは
ありませんが、比較的「がんばるお医者さん」ほど

「患者さんはすべて自分が助けなければいけない」
「患者さんが助からなかったのは自分のせいだ」
「患者さんが死んでしまったのは『敗北』だ」
「患者さんを救えなかった自分は罪深い人間だ」

というのがある可能性が高いです。

こういった「思い込み」は個人のレベルを超えて、「医療者」という職種に共通する
点があります。これは、個人の潜在意識のレベルを超えてもっと深い「集合的無意識」
と言われる部分に関連するのかもしれません。

「集合的無意識」とは以前にも触れましたが、カール・グスタフ・ユングが初めて
唱えた概念です。
ユングは、クライアントさんとのセッションを行っていく過程で、個人のレベルを
超えた「元型」(アーキタイプ)という共通の「イメージ」があることに気がつき
ました。
たとえば、男性が理想的な女性像を「乙女」や「天使」の姿として夢に見るとか、
世界中に見られるいろいろな「象徴」に共通点が見られたりするのです。

詳しいことは専門的な本に譲りますが、人間の意識が「顕在意識」だけではなく
「潜在意識(個人的無意識とも)」や「集合的無意識」と繋がっているということは
とても重要です。

普段の生活の中ではそのようなことは意識できませんが、自分の意思で選択としている
行動や思考が、これら顕在意識より深いところの意識の影響を受けているということ
なのです。集合的な無意識がどこまで繋がっていくかは推し量ることが出来ませんが、
その領域が大きくなればなるほど、私たちが通常意識できる「顕在意識」の占める
比率が限りなく0%に近付いてくるということです。


だからと言って、なにも「悪魔のようなもの」に支配されているわけではないので、
不必要に不安になったりする必要はありませんが、自分たちの選択する行動や思考に
対しては謙虚な気持ちを持ち続ける必要があると思います。



次回は、この集合的無意識のそのまた奥にある、パワフルな「叡智」について書きたいと
思います。


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集合的無意識について

個人の潜在意識ですべてを説明できるわけではない
病気も、個人レベルより深いところのものが関係している場合がある。


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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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