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ナラティブに寄り添うこと

昨日は、私の考える「代替・補完」という言葉の意味づけについて書き
ました。もちろん、そうでなければ「代替補完療法」ではないということ
ではありません。いろいろな捉え方があってもいいのだと思います。

ただ、私にとっては患者さんやクライアントさんを不必要に「依存」
させてしまうような治療や施術には同意できません。実際に、代替
補完療法と言われるものの中にも、クライアントさんをずっと依存させて
いるものが少なからずあると思います。そのようなものは結局「お金を
儲けるため」にしていると言われても仕方がないと思います。

本来は、クライアントさんが自立して健康な心身の状態を取り戻して
いくことをサポートすることが重要だと思います。そして、そのような
状態になれたなら「卒業」なのです。
代替補完療法は、一般的には医療保険が効かない分患者さんの負担も
大きなものがあります。そういう点も考慮しながら、いずれは「卒業」
してもらうことが大切です。


「卒業」できるためには、患者さん自身が自分の状況を知り責任を
取れるということが必要です。つまり、自分の肉体や精神の問題を
解決できるのは究極的には自分自身であり、そのために自分自身の
自然治癒力を高める(ホメオスターシスのバランスを取り戻す)ための
レッスンをしているという意識を持てるようになることが大切だと思い
ます。



「患者さん個人の物語に寄り添う」ことによってどういうことが起こる
のかということもそのことと無関係ではありません。

外から「解決法」や「答案」を安易に与えるのではなく、本人が自分
自身のなかにある答えに気付いていかれるプロセスに徹底して寄り添う
ことによって、クライアントさんは自分が今置かれている状況(たとえば
「病気」など)がどうしてそうなのかに気付いていきます。

そして、そのことによって心の中に大きな『変容』が起こります。
今までは、すべて自分の置かれた状況を周りの責任にしていたのが
(病気も自分にとっては「他人」だったのです)、すべてが自分自身の
創りだしていたものであるということに気付いていかれます。病気も
そのほんの一つの例に過ぎません。

そして、「変容」を経て生き方が変わってくるのです。
理屈では説明のつかないような変化が起こり、結果として病気もいつの
間にか治っていたというようなことが実際に起こるのです。

末期のがん患者さんがそういうプロセスを経て、「奇跡的治癒」を
実現されるのも単なる偶然ではありません。
それほどまでに、人間の持つ意識の力というのは肉体に大きな影響を
及ぼしうるというふうに言い換えることが出来ます。


肉体だけを見ていただけではとても気付かなかったような「根本原因」
が、自分自身の潜在意識の掘り下げを行うことで見えてきます。気付いた
瞬間には変容が起こります。

これは、「病気になったのは、すべて自分自身が悪い」という意識とはまた
異なります。そのような自分自身を責めるような意識ではなく、自分の
「生き方」を変えることができるのは自分自身だという意識です。

外に意識を向けている(すべて外に責任を押し付けている)ときには
気付かなかったような世界が見えてくるのです。

これは、いろいろなセッションや施術などを受けて気持ちがよかった、
などという「癒し」とは全く違うことです。単なる「癒し」では自分で
自分の生き方を選択するということはありません。「癒し」は一時的な
ものであり、いずれはまた元に戻るのものなのだと思います。

だからと言って、決して「癒し」が悪いということではありません。ある
時期のクライアントさんにとってはそれが一番必要な時が確かにあります。
しかし、ある程度「癒された」時には、自分自身の「内面の原因」に
向き合っていく時期が来るのだというのが私の考えです。そして、その
「クライアントさんの個人の物語」に寄り添っていけるのが本当の
「セラピスト」ではないかと私は考えています。



私の考える「統合医療」は単なる「癒し」で終わるものではなく、「気づき」の
プロセスを経て「変容」に至る道をサポートできるものです。



私が、前のトピックで告知した岡部明美さんの活動を支持しているのも岡部明美さんが
まさにそういうことをされているからです。



*誤解のないように書きますが、私は「癒し」の療法を否定しているわけでも非難して
いるわけでもありません。自分が「統合医療」という言葉を口にする時の気持ちとして
上に書いたようなことがとても大切であると思うということです。
人によっていろいろな考え方や捉え方があるわけで、それを否定したり排除するつもり
もありません。
統合医療はいろいろな違う考え方を持っている人でも、共鳴できる部分でお互いが協力
しあえるシステムを作るということが大切だと思っています。

何をおいても一番に優先するべきことが患者さんなりクライアントさんにとってメリット
がある治療や施術であるかどうかです。
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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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