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「自然治癒力を引き出す生き方」



東洋医学や代替医療では、「自然治癒力」という言葉をよく使います。身体に表れる
症状は、肉体だけではなく心や精神を含めて全身のバランスが乱れた時のものであると
言われ、そのバランスを元に戻すことによって「自然治癒力」は高まり病気も自然に治
癒に向かい始めると言われます。

精神(心)の状態が身体にどういう影響を与えるかについて、最近科学的に検証される
ようになって来ています。その最先端は「精神神経免疫学」という分野です。
脳の中には、「間脳」という部分があって、自律神経系やホルモン系を制御する司令塔
のような働きをします。自律神経やホルモンは末梢神経や血液を介して、全身の臓器の
微妙な働きや臓器間でのバランスを保つ働きをしているのです。
また、自律神経やホルモンは、免疫系にも大きな影響を与えるということが分かってき
ています。「免疫系」は身体をウイルスや細菌などの外敵から守るだけではなく、身体
内のバランスを崩して増殖する細胞(「癌細胞」と呼ばれます)を攻撃する働きをする
のです。

このように生体には、自然にバランスをとるための非常に精巧なシステムが備わってい
ます。これが、「自然治癒力」というものを科学的に説明するひとつのおおきな手がか
りになることは間違いがありません。
心がバランスを崩しているとき、これらの自律神経系・ホルモン系・免疫系がバランス
を崩し、いろいろな疾患の原因になることは想像に難くありません。逆に、身体がバラ
ンスを崩しているときに、その根本原因である「心のバランス」を調整する『癒しのシ
ステム』を取り入れることは、とても重要なことであると思われます。


それは、未だに「不治の病」という印象の強い「がん」も例外ではありません。
サイモントン療法はアメリカの心理社会腫瘍学の権威カール・サイモントン博士が開発
した癌患者さんとそれを支える方々のためのプログラムです。日本でも「癌に対する『
生きがい療法』が注目を集めたことがあります。患者さんやそれを支える人々が「心の
あり方」を変えてゆくことによって、現代医学の標準的治療では根治が困難であると思
われるステージの癌が自然治癒することが実証されています。

これまでは、「心」を科学的に証明することは不可能であると考えられてきましたが、
最近では「心のあり方」を変えることにより、癌細胞を破壊する機能を持つナチュラル
キラー細胞という免疫細胞の活性が高まることも科学的に証明されてきています。心の
変容によって、こういった癌免疫という「自然治癒力」を高めることが出来、通常では
不可能と思えるような「癒し」を現実化するのです。
心を科学する時代から一歩進んで、「心の科学的作用を利用する時代」がもうすぐやっ
てくるのではないかと思います。そして、病気になる前に病気にならない心のあり方を
研究するのが本当の「予防医学」ではないかと思うのです。



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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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