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医療の女性性

現代医療では、「疾患」の原因を解明しようと構成要素に分解し、その原因を求めます。 確かにそのような分析的手法により、私たちは実に多くの恩恵を受け取ってきました。 しかし、本当の意味で「疾患の原因」が解明されてきたかと言うとそうではありません。 これまでにも述べてきたように「疾患の根本原因」を解明することは、「肉体」だけに 焦点を当てているだけでは不可能なのです。 その意味では、一部の例外を除いてあくまで現代医療は「対症療法」です。この分析的な 医学は「男性的な医療」と言うことができるでしょう。悪いところがあったら取り除く、 痛みや発熱などの症状があればそれを薬で抑えこむというのは、意識しているかいないかに 関わらず「男性的な発想」と言えるでしょう。 それに対して、何が何でも病気を退治するのではなく、病気と「共存」を図る、病気と 仲良くやっていくという医療があっても良いような気がします。これは「女性的な医療」 と言うことができるかもしれません。最初から、原因を追究することは求められておらず、 いかに「協調するか」が大切だと考えるのです。 例えば、「癌」でもそれを肉体から駆逐することだけを至上命令とするのではなく、癌と 仲良く暮らす、時には「癌に感謝する」という「癒しの方法」があります。これは確かに 既存の医療の観念からは理解されにくいかもしれませんが、実にそのような中から 「癌の自然治癒例」が生まれていることも事実です。 エヴィデンスに基づいた医療(evidence based medicine,EBM)ということが盛んに言われて います。これは、根拠のしっかりしていない医療をきっちりと検証して、医療の科学性を 高めようと言う考え方で、質の低い医療を排除するという一定の効果があったと思います。 そのような考え方は、医療が客観的であるためにはとても重要なことであると思います。 しかし、最近では科学性のみを重要視してきたことで、人間性が無視されていると言う 反省から、それに対してナラティブ(お話)に基づいた医療(narrative based medicine,NBM) という概念が提唱されてきています。 EBMが男性的な医療であるのに対して、治療に至るまでの過程(物語)を大切にしようと 言うNBMは女性的な医療といえるかもしれません。だからと言って、けっしてエビデンスが 軽視されていいと言うことではなく、一方的に偏らないバランスの取れた医療が必要とされて いるのだと思います。 参考サイト:http://www.medsafe.net/contents/special/31saitou.html
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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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