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ノーシーボ効果

前回紹介したアンドルー・ワイル博士の著書の中に、患者さんを 病気にしている責任のいったんは医療者側にもあるといった内容のことが書かれてあります。 つまり、わかりやすい例として「癌」を挙げると、進行した癌は現代医療でもなかなか完治の 難しい病気の一つである。医療者はそのことを日常の自分の体験からつくづく感じているのです。 心の表層では「なんとかしてこの患者さんを治したい」と真剣に思っていても、潜在意識では、 どうしても「この病気はやっぱり治らない」と思っている。すると、医療者側のこうした潜在意識での 「信念体系」は、集合的無意識レベルで患者さんの潜在意識と繋がっているので、患者さんの ほうも「自分の病気は治らない」という確信を持ってしまう場合があるのです。このように治療者側の 「信念」が患者さんの治療にマイナスの影響を与えてしまうことを、「プラシーボ効果」に対して 「ノーシーボ効果」といいます。 実際、癌の専門医のところへある患者さんが、可能な手段はあらゆることを試したいという気持ちで、 代替療法を試みてもいいかどうか診察の時に確認したところ、その主治医は「そんなもので癌が治る わけがないだろう」と怒ったという話も、あながち起こりえないことではないのです」。 その後の患者さんの気持ちがどうなったかは推して知るべしである。こうした、「確信」は人間が 本来持っている「自然治癒力」の発現を抑えるものであるので、「治りにくい病気が、いっそう治らない ようになってしまう」といったことが起こりうるのである。 決して、気持ち次第ですべての癌が治るというような「神がかったこと」をいっているのではありません。 病気を克服する上で非常に重要な役割を果たす「自然治癒力」というものが、実は人間の心の姿勢と 大きくかかわるということです。そして、この心の姿勢が前向きに変わることをサポートすることも、 これからの医療者には必要なことだと思うのです。
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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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