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薬についての一考察 ②


前回は、医療者や施術家の間における「薬についての観念」にはいろいろなものがあるということを書きました。

ある医療者は「すべての肉体的な問題は薬が解決する事ができる」という思い込みで治療をします。そして、内服治療や西洋医学的な治療法以外の「選択枝」はすべて「いかさま」であると排除します。私の知っているある先生は、ある癌末期の患者さんが、藁をもつかむ思いで「代替療法」を試してみたいと相談した時に、烈火のごとく怒って、そんなことをしたらもう二度と診察はしないと言ったことがあります。
また、別の施術家は「薬はすべてが身体にとっては毒だ。すぐさますべての薬をやめなければいけない」という思い込みで、自分の関係する患者さんに同じ観念を植え付けます。もちろん、それはどちらも極端な形であって実際にはその中間に沢山の考え方があります。


そして、このようないろいろな思い込みがあることは治療を受ける側の人も同様なのです。私が実際に診察させてもらっている人の中には、私が不必要だと思った薬を中止することを提案するととても抵抗される場合があります。もちろん、すべての私の判断が正しいということではなく(実際に中止したことで調子が悪くなる場合もあります。)「一度止めてみて、調子が悪くなればまた再開しましょう」という提案にすら拒絶反応を示されるのです。まるで、「薬を飲むことでしか自分は健康を維持することが出来ない」という「観念」があるかのようです。
実際に、薬をやめることで調子が悪くなる方は、「薬に対する依存傾向」がある場合が多いように思います。
逆に、この薬は必要だから飲んだほうがいいと提案しても、自分は薬なしで絶対に治しますと言い張られるかたも少ないですがおられます。


本来、薬はまさに「薬にも毒にもなる」と思うのですが、みんなさまざまな自分自身の思いを「薬」に投影しているということなのかも知れません。

どちらが良いとか悪いとかいうことではなく、薬を出すことが好きな先生に薬を飲むことが好きな患者さんが出会い、自分の力で治したいという気持ちの患者さんが、薬に依存しないで治すことに理解のある医者に出会えばそれほど大きな問題は起きません。
そこに、「ギャップ」があるとお互いが「不満」をもち「不愉快な思い」をすることになるのです。



先ほど例を挙げた、「代替療法を試したいと相談してきた癌の末期患者さんを叱り飛ばした医師」も、「すべての薬をやめさせる施術家」も、もちろん極端な例ではありますが、自分自身の潜在意識の中にある「思い込み」を投影して患者さんを見ています。
また、患者さんのほうも「自分の体に起こる病気は病院の先生に治してもらわないと、自分では治せない」という思い込みや「病院の先生や西洋医学は自分の体をばらばらにして実験台にしようとしている」みたいな思い込みがある場合があるのです。


私たちは、自分の「潜在意識のなかの思いこみ」をこの現実社会に反映して、その通りの舞台を創りだしています。もし、今の自分が「自分の創りだしている『現実と言う舞台』に生きていて幸せと感じられない」時には、それが、一体自分のどういう「思い込み」を反映した結果なのだろうかと考えてみるといいかもしれません。


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2010.11.08 Mon 09:21  |  管理人のみ閲覧できます

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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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