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思い込みとは「過去の記憶」の集積

今日は、私たちが普段如何に「過去の記憶」に縛られて生きているかについて書いてみたいと
思います。
私たちが日常の生活でいろいろな感情を感じるのは実はこの「過去の記憶」が影響している
ということです。


例えば、会社でちょうど郵便物を出そうとしていたところ、同僚から「これも出してきて」と
郵便物を一緒に出してくれと頼まれたという状況を考えてみましょう。日常的によくある
光景ですね。

しかし、もしその同僚が自分の気に入らない同僚だった時、私たちは「自分のことは自分で
しろよ」とか思い非常に腹が立ってきます。それは、その同僚との過去にあったいろいろな
いざこざが現在に影響を与えているということです。

逆に、もしその同僚が普段から自分がとても気になっていた異性だとしましょう。すると、
胸はわくわくとわき踊り、「これをチャンスに話す機会を作りたい」と思うに違いありません。
これも、自分が気に入っているという過去の記憶の影響を受けているということと言えます。

どちらも、同僚に郵便物を一緒に出してくるように頼まれたという「現象」は同じであるに
もかかわらず、どうしてこれほどまでに私たちの心の中に起こってくる反応が違うのでしょう
か。

それは、頼まれた二人の同僚に対する、自分の持っている「過去の記憶」が違うということ
に他なりません。そういう意味では、過去の記憶が現在に起こっていることに影響を
与えているということで、「原因と結果の法則」に当てはまるように思えます。

しかし、この「過去の記憶」というものは、実はどこにも実在しないものです。
時間の流れはちょうど川の流れとして例えることが出来ます。ちょうど川の真ん中に川上に
向かって立っているのが私たちというわけです。

そして、上流から押し寄せてくる川の水がちょうど時間のようなもので、川の水は上流と言う
未来から流れてくるわけです。過ぎ去って流れていく川の水はもう二度と自分に何らかの因果
関係を及ぼすことはないのです。

では、どうしてわたしたちはこの「川下に流れてしまった『過去』という、もはや存在
しないものにこれほどまでにこだわったり制限されてしまうのでしょうか?

それに、わたしたちは「過去が現在に影響を与える」と勝手に関連づけをして影響を受けると
思いこんでしまっているからなのです。
本当は過ぎ去ってしまった、川下の水は私たちには何の影響も与えることが出来ないのにも
関わらずです。過去の事象が原因となって、現在や未来に結果を及ぼす、といういわば因果応報
の法則はじつは強固ではありますが、勝手な「思い込み」に過ぎないということです。

しかし、冷静に考えてみれば、私たちには「現在」しか経験するととが出来ないのです。
過去は、どこにも存在せず、あるのはその記憶だけ。そして、この記憶というものはどこにも
存在しないのです。その意味では「幻想」にすぎないといえるのではないでしょうか。


先の例で「同僚から用事を頼まれた」という事実は、過去とは何の関係もない川上から流れて
きた、木の端くれのようなものです。その気の端くれを拾うか拾わないかは私たちの自由ですが、
少なくとも過去に起こったこととはまったく関係がないのです。

ところが、私たちはしばしばその木の端くれを拾うか拾わないかの判断に、過去に起こった
出来事で判断してしまいます。だから、いろいろな感情や思考が誘発されてしまうわけです。
現在に起こっている事象とまったく関係のないことを関連づけて自分でしんどくしてしまって
いるということがいかに私たちは多いことでしょうか。

この「過去の記憶」が何度も繰り返され同じパターンを繰り返し強化された状態が「思い込み」
(ビリーフ)といわれるもので、本来は無色透明であるはずの「現在に起こっている現象」に
さまざまな意味づけをしてしまうのです。


同僚から頼まれた用事は本当は、良いことでも悪いことでもなく、無色透明な現象です。
それには何の意味もありません。ただ「頼まれた」だけなのです。
それに、いろいろな感情を引き起こされるのは、自分の潜在意識の中にある「過去の記憶」で
あり、「思い込み」であるということです。



この「思いこみ」を自分が勝手に作った「過去の記憶の集大成」であるということに気付き、
脱ぎ棄てていくことが出来れば、どんどんと「現在」の持つ意味が変わってきます。本来の
無色透明性を取り戻し、感情に振り回されることがなくとても気楽な生き方が出来るように
なるのです。


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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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