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潜在意識の思いこみと「個人の物語」

潜在意識という、私たちが普段は自覚できない「意識の領域」には私たちが思いも
よらない、実にいろいろな「思い込み(ビリーフ)」があって、私たちの思考や
感情のパターンというものに影響を与えているのだということを書いてきました。

こんな話があります。ある文化人類学の研究所があるスタディーをするために
二人の文化人類学者を雇いました。そのふたりは外見も似ていますが、出身大学や
専門とする研究分野も良く似ています。生活環境も出来るだけ同じようになるように
選別されました。

このふたりの文化人類学者を、「類人猿の生活行動」を研究するということで、
「類人猿」の別々のグループに入り込ませて1年間の研究を行わせたのです。

そして1年後

対象とする類人猿も出来るだけ同じようになるように選別されたので、その研究結果は
当然同じになると予想されました。
しかし、実際の結果は全く逆なものになったのです。
一人は、「研究対象となった類人猿はとても人類に対して友好的である」という結果
であったのに対し、もう一人の研究結果は「対象となった類人猿は人類に対して
敵対的で、気をつけないといけない」というものでした。


唯一この二人の文化人類学者で違った点がひとつだけありました。
それは、一方の学者はずっと衣服の下に「拳銃」を隠し持っていたのです。


もちろん、隠し持っていた拳銃は決して類人猿に向けられることはありませんでしたし、
その存在すら知らされることはありませんでした。
しかし、その深く隠し持っていた「拳銃」以外には二人の間に一切の違いはないのです。



この「拳銃」というものが、実は潜在意識のなかにある「思い込み」であることはもう
おわかりかと思います。
そして、「対象となる類人猿は友好的である」とか「敵対的である」という研究結果が
すなわち「ストーリ」とか「ドラマ」と言われるもので、私たちが普段感じたり考えたり
する「個人の物語」なのです。

それほどまでに、私たちが普通自覚しない「思い込み」は「個人の物語」に影響を与える
ということです。
これを逆の立場から言うと、私たちの生き方や肉体・精神に「現実」として起こることに
影響を与える「思い込み」にアプローチするためには、今までのような「エビデンスに
基づいた医学」では十分ではありません。個人の物語に寄り添うことによる「ナラティブ
に基づいた医学
」が必要とされるゆえんでもあります。



ここで、文化人類学者の懐に拳銃を忍ばせた「責任」は決してその学者にはないという
ことはとても重要です。それでないと、「悪いのは誰だ?」みたいな犯人探しが始まって
しまうからです。誰が悪いわけでも、誰に責任があるわけでもないのです。

ただ、その拳銃に気がついて、それが今までの自分の生き方を決めていたと気付くことは
本人にしかできません。そして、その拳銃を持ちづつけるか放棄するかの選択もその人
自身にしかできません。そういう意味では、「責任は本人にある」と言えるでしょう。
ここでいう「責任」は「犯人探し」とは全く別の次元での言葉であるということはいくら
強調してもしすぎることはないと思うのです。


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  • ハーゲンダッツ・バニラ好き
  • 2010.06.14 15:54

プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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