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感覚遮断とマインドフルネス

2年位前に、深夜映画でたまたま「アルタード・ステイツaltered states」という映画をやっていてました。最初はそれほど興味もなく、「マッドサイエンティストmad scientist」の話かと思って観ていたのですが、その日はたまたまなかなか寝付けなかったこともあり、結局最後まで観ることになってしまいました。

詳しい話は覚えていませんが、暗い防音されたタンクの中に入ることによって、人間の視覚や聴覚などの感覚を一切ない状態になった時に、人間はどのような状態になるのかということを研究している科学者の話だったと思います。その結果は、どんどんとあらぬ方向に行って最後はあり得ないような結末になってしまうのですが、それでもこの「感覚を一切遮断した状態」にわたしはとても興味を持ったのです。

映画の中に出てきた、遮光・防音されたタンクのことを「アイソレーションタンク」ということは、そのあとでネットで調べて知りました。どうやら、「アルタードステーツ」という映画自体が、この「アイソレーションタンク」を初めて考案したジョン・C・リリー博士をモデルに作られた映画であるということも後で知りました。

普段私たちは、視覚、聴覚、触覚などの五感から常にいろいろな情報を受け取って生きています。この感覚がない状態になった時に、一体どのような経験をするのだろうかということに非常に興味をそそられた私は、ぜひともこの「アイソレーションタンク」を経験してみたいと思い、わざわざ用事を作って東京まで行ったのです。


ネットで色々と検索して、確か白金にあったスタジオにお邪魔したのを今でも思い出すことが出来ます。

最初に、このタンクがどういうものなのかの説明を受けたあと、着替えをして耳栓をして真っ暗なタンクの中に入っていきます。タンクの中は触覚と言う感覚をなくすため、体温と同じ温度に調節された高濃度の硫酸マグネシウム溶液で満たされ、重力を感じないようにしてあります。

最初は、硫酸マグネシウム溶液の独特の臭いがとても気になり、何とも言えない「浮遊感」に少し吐き気がしました。最初は、バランスをとるコツがわからなくて、あちらこちらにタンクの壁に当たっていましたが、それでもじっと溶液に浮かんでいると徐々に安定して浮かぶことが出来るようになりました。

一筋の光もなく目をあいていても真っ暗です。耳栓は耳に溶液が入らないようにするためで、タンクは完全に防音されていて一切の音がしません。溶液は体温に調節されているので暑いも寒いも感じません。自分の体がどこまでで、どこからが自分の外の世界かが分からない、とても不思議な感覚になりました。ちょうど宇宙空間に浮かぶときにはこのような感覚になるのでしょう。


このように、人間の感覚を遮断された状態になった時に、私が最初に感じ始めたのは引きちぎられるような肩の痛みでした。とにかく肩が我慢できないくらいに痛み始めたのです。これは、タンクに入ったことで痛み始めたというのではなく、普段私たちの感覚が如何に外の世界に向けられており、自分自身の肉体や心の内面に向けられていないかと言うことの証明でもあります。

「ああ、自分はこれほどに肩が凝っていたのだ。それなのに、自分はそのことにずっと気づかないでいたのだ」
私はひどい肩こり持ちで、たまにマッサージに行くと驚かれることが多いのです。マッサージをする指が入らないくらい、カンカンに凝っているのです。それでも、普段の私はそれを感じないで生活しているのです。


心療内科の領域で「失感情症」という用語があります。社会生活に適応しようとして、私たちはいつの間にか「悲しい」とか「苦しい」とかいった、自分自身を守るための『アラームサイン』のスイッチをオフにしてしまうのです。なぜなら、そのスイッチをオンにして生きるということは、あまりにも苦しいからです。


ちょうど同じような経験を先日の岡部明美さんの「カウンセラー&セラピスト養成講座」で経験しました。養成講座は今、第3期がちょうど名古屋で行われているのですが、第2期に参加させてもらった私が何かのご縁か、第3期を主催させていただくことになったのです。


そこで、自分の潜在意識の声に耳を傾けるということで、マインドフルネスの瞑想というのを導入としてやります。

マインドフルネスとは
•今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情には捉われないでいる心の持ち方、存在の有様。

•われわれが通常対象を知覚する際には、ほぼ自動的に解釈したり評価する思考が起こり、それと同時に好き嫌いなどの感情も加わった上で認識が成立している。しかし、その解釈、評価、感情のほとんどが個人的(集団的、文化的、本能的)なバイアスに由来しているため、現実をありのまま知覚することは非常に困難になっている。

•つまり、思考(自己イメージも含む)や感情は現実や自分そのものではなく心の中の一過性の出来事にすぎないのであるが、そういったものが自分と対象との間に割り込んでくるために、対象をあるがままに体験できなくなり、そのことが限りない誤解や苦しみを生む原因になっていると考えるのである。




日常の生活をしているうえで、どうしても私たちの感覚は外の世界に向いてしまいます。そのことは必要なことであり、良いことでも悪いことでもないのですが、どうしてもこの「外から入ってくる情報」だけに囚われてしまいがちです。そして、自分の心の内面が何を求めているのか、という「内面の情報」に耳を傾けることが少なくなってしまうのです。

では、この「内面からの声」に耳を傾けるとどのような事が起こってくるのか。それについては、次回で私の経験をもとに書いてみたいと思います。

プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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