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「成功者」と「成幸者」

私たちは、日々の生活の中で「成功するために努力している」といって
いいかもしれません。そして、そのことに何の疑問も感じないことが
多いのではないでしょうか。私のその中の一人でした。

私は、高校のときからいわゆる「進学校」という高校に行って、大学も
医学部に入り、社会的には高いステータスがあるといわれる「医者」に
なりました。
医師としても、比較的恵まれた環境で研修をすることが出来、大学では
自分の気ままにさせてもらいながら博士号の習得もすることが出来
ました。
大学を離れてからは、地域病院に赴任し5年間勤めたときには副院長
にまでなっていました。

いわゆる「社会的成功」という尺度で見てみると、私はその時順風万帆の
成功者だったということになります。

しかし、心の中は何か満たされていませんでした。

これが本当の自分の望んでいる人生なのだろうか?

そういった疑問が常に頭の中について回っていました。そして、副院長に
なってしばらくしてから、やることなすことすべて院長と意見が合わず
対立するようになるのです。心理学的には「権威との葛藤」と言われます。

そして、生きることに行き詰ってしまったことが、いろいろなセミナーや
ワークショップを受け始めるきっかけになりました。

そこで最初に出会ったのが「ビジョン心理学」と言われるもので、私たち
の成長過程を

「依存」→「自立」→「相互依存(共同創造)」

と言われる3つのステージを経ていくと教えてもらいました。そして、
ちょうど自分が「自立」の最終ステージである「デッド・ゾーン」と
言われる「罠」に完全にはまっていると言うことがわかったのです。


小さいころから、私は人一倍努力をする子供でした。勉強することを
苦痛に思ったことがなかったと言ってもいいでしょう。
ところが、いろいろと人間の心理を勉強して行った時に、自分の
努力を苦痛と思わない気持ちの奥には

「自分は努力をし続けなければ価値がない」
「完璧でなければ価値がない」
「愛されるためには完璧を目指さなければいけない」

といったさまざまな「思い込み(信念体系)」があることに気づいた
のです。

さらに加えて、

「成功するためにはいろいろな苦難を乗り越えなければいけない」
「苦難を経験していない成功には意味がない」

といった「思い込み(信念体系)」までがあったのです。

色々な苦労を経験して、努力し続けることで私はやっと「人にも愛して
もらう価値のある存在になることが出来る」ということです。
つまり、努力し苦労し続けない限り、私は「価値のある存在」になる
事が出来ないということです。
考えてみればこれほどの「苦しみ」があるでしょうか。

そして、このような「思い込み」が、哲学的な思索や高等な思弁の結果
出てきたのではなく、実に「幼い時の体験」が刷り込まれた結果だった
のです。

人間はなにも、高尚な思索や思弁で生きることが出来る存在ではないの
です。
ただ、無条件に抱きしめ受け入れてもらえるだけで光り輝くのです。

幼い時にこのような無条件の愛を経験することが出来なかったとき、
私たちはあらゆる犠牲を払ってでもそれを手に入れようともがきます。

「無条件で愛される価値のない自分」を少しでも愛してもらいたい
ために、いろいろな「思い込み(信念体系)」で自分を守ろうとします。
そして、時にその「思い込み(信念体系)」自身が己の身を滅ぼすこと
さえあるのです。

「権威との葛藤」とは、幼い時に父親からの愛を十分に受けることが
出来なかったときの「不十分感」から発生します。
大人になってから、父親に対して復讐しようとしていると言い換えても
良いかもしれません。しかし、その奥にあるのは「愛して欲しい」という
気持ちだけなのです。

「どうして、ぼくが子どものときにもっと愛してくれなかったんだ」
「ぼくはただただ、お父さんに愛して欲しかっただけなのに」

自分の中に、「未消化のままで残っている」子供のころの感情が
あるということに気づき、それを受け入れることで大きな変容が訪れ
ます。

グループワークで、
「おとうちゃん、ぼくのことを愛しているといってくれよー」
と大声で泣き叫ぶ「会社の経営者」が、そのあとで別人のようにすっきり
とした笑顔を浮かべられるのを見るのにつれ、人間と言うのは社会的
にどれほど成功しているとかではなく、「無条件に愛されているんだ」
「ありのままで受け入れられているんんだ」と実感できることがとても
大切なのだと感じずにはいられません。

そのような「変容」を経験した人は、何者かになろうとする必要はなく
ただありのままで愛される価値があると思えるようになります。
努力をし続けて、「成功しないと愛してもらえない」というのではなく
ただありのままで受け入れられているということを、日常の生活で感じ
続けていることで、『結果として』まわりに愛情に満たされた人たちが
集まり、愛に満たされたネットワークが出来はじめ、「成幸」して
いくのです。

そして、そのような人こそが「成幸」と「成功」とが一致していくの
です。

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プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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