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命を見つめる時間

先日、あるセラピストの方とお話していた時の話です。ご本人さんの許可を得て書かせていただいています。


その方は、若いころに大病をされ、身体も病弱であったということですが、いろいろなヒーリングやセラピーを学ばれ、いろいろな代替医療も勉強されてきた方です。そしていまではとっても健康で、お話をしているだけでもとても心が癒される優しい雰囲気をお持ちの方です。

そのかたが、「実は、」とお話しして下さったのですが、数年来「胆石発作」があり、食べ物も思うように食べれない状態が続いていたということなのです。私がその方に出会ったのは3年ほど前ですが、当時いろいろと食べ物を制限されていたことが思い出されました。

当初は、その「胆石発作」もヒーリングやいろいろな代替療法で治そうと一所懸命になっておられたのですが、それが今回、決心して胆嚢摘除の手術を受けられたということでした。

「今までは、私のこの胆石もヒーリングなどで治さなければいけないというような気持ちがありました。それが、いろいろと学んでいくうちに私自身の心境に変化があって、そんなことにこだわらなくっても良いんじゃないかと言う気持ちになってきたのです」

担当の外科医の先生がとても信頼できる先生であったこともあり、手術を受けることを決心されました。生まれて初めての全身麻酔であったということです。現在では胆嚢の切除術は腹腔鏡というもので行われ、おなかに数か所の小さい切開で行うことが出来ます。術後の回復も早く、1週間で退院されたということでした。


そして、退院されてからはそれまで悩まされていた腹痛もなく、なんでも食べれるようになってきたと、笑顔で話されていました。心もちほっぺたもふっくらされたように感じました。

「自分なりにいろいろと勉強することで、自分の中のいろいろな『こだわり』がなくなっていき、今回納得できた形で手術を受けることが出来ました。今では食べるものすべてが美味しく感じられ、本当に手術をして下さった先生に感謝の気持ちです。」


ぼくも、笑顔で話されるその方をみて、本当に嬉しく思いました。もちろん、西洋医学では治せない病気もたくさんあることは事実で、私たちは謙虚さを失ってはいけないとは思いますが、その一方で、西洋医学は多大な貢献もしていることは素直に認めても良いように思います。

「西洋医学ではなく、ヒーリングで治さなければいけない」というのも思いこみです。「西洋医学以外は、価値がない」というのと同じ思い込みでしかないのです。


一緒においしい食事をいただいた後で、とてもいいお話を聞かせていただいたと感謝のメールを送った時にいただいた返事にこうありました。


今日はありがとうございました。
短い入院でしたが、自分のいのちを見つめる時間となりました。手術をして胆嚢さんがなくなっても私のいのちや存在に何の変わりもないことを感じ、これまで頑張ってくれた胆嚢さんに感謝しました。
また医師やナースが真剣に最善を尽くして仕事をしていることがよくわかりました。外科医なのに6年も私を診てくださった先生に感謝しています。
日本の医療技術の素晴らしさも再認識しました。
代替医療、ヒーリングにも素晴らしい点があり、お互いに良さを生かして、人間本来の力、生命力を中心により良い医療が創造されるといいなと思います。



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医療の女性性

現代医療では、「疾患」の原因を解明しようと構成要素に分解し、その原因を求めます。 確かにそのような分析的手法により、私たちは実に多くの恩恵を受け取ってきました。 しかし、本当の意味で「疾患の原因」が解明されてきたかと言うとそうではありません。 これまでにも述べてきたように「疾患の根本原因」を解明することは、「肉体」だけに 焦点を当てているだけでは不可能なのです。 その意味では、一部の例外を除いてあくまで現代医療は「対症療法」です。この分析的な 医学は「男性的な医療」と言うことができるでしょう。悪いところがあったら取り除く、 痛みや発熱などの症状があればそれを薬で抑えこむというのは、意識しているかいないかに 関わらず「男性的な発想」と言えるでしょう。 それに対して、何が何でも病気を退治するのではなく、病気と「共存」を図る、病気と 仲良くやっていくという医療があっても良いような気がします。これは「女性的な医療」 と言うことができるかもしれません。最初から、原因を追究することは求められておらず、 いかに「協調するか」が大切だと考えるのです。 例えば、「癌」でもそれを肉体から駆逐することだけを至上命令とするのではなく、癌と 仲良く暮らす、時には「癌に感謝する」という「癒しの方法」があります。これは確かに 既存の医療の観念からは理解されにくいかもしれませんが、実にそのような中から 「癌の自然治癒例」が生まれていることも事実です。 エヴィデンスに基づいた医療(evidence based medicine,EBM)ということが盛んに言われて います。これは、根拠のしっかりしていない医療をきっちりと検証して、医療の科学性を 高めようと言う考え方で、質の低い医療を排除するという一定の効果があったと思います。 そのような考え方は、医療が客観的であるためにはとても重要なことであると思います。 しかし、最近では科学性のみを重要視してきたことで、人間性が無視されていると言う 反省から、それに対してナラティブ(お話)に基づいた医療(narrative based medicine,NBM) という概念が提唱されてきています。 EBMが男性的な医療であるのに対して、治療に至るまでの過程(物語)を大切にしようと 言うNBMは女性的な医療といえるかもしれません。だからと言って、けっしてエビデンスが 軽視されていいと言うことではなく、一方的に偏らないバランスの取れた医療が必要とされて いるのだと思います。 参考サイト:http://www.medsafe.net/contents/special/31saitou.html

陰と陽

東洋医学に陰陽という考え方があります。これはこの世の中は陰と陽というものからなりたっていてそのバランスの上に成り立っているという考えです。五行も、5つの成分のバランスから成り立っているという考え方で基本的には同様であると思います(私が勝手に思っている)。

ふとこれは陰と陽の二つの成分が別々にあって天秤のようにバランスをとっているのではなく、一つの「場のエネルギー」としてバランスをとっているんだという考えが浮かびました。
事物を各々の成分に分解して解析するのは現代科学の特徴ですが、それでは全体を正しく把握することはできない。陰陽は天秤の両方のお皿の上に別々にあるのではなく、丁度磁石のN極とS極のように、不可分に成立しているのだということです。当然と言えば当然のことなのですが、今まで西洋医学的な思考パターンができている自分にとっては新しい気づきでした。


ニュートン力学では、惑星の公転運動は「二つの物質間で働く万有引力の法則」によって説明されますが、アインシュタイン以降の相対性原理では、「場のバランス」として説明されます。それまでは、分析的思考で説明されていたものが、実は真実は物質内に個有に潜んでいるのではなく、その物質を含む全体の「場」の中にあるということがわかってきたのです。

人間という「空間」も、臓器の寄せ集めからできている「物質」としてではなく、精神や霊性を含む「エネルギー場」としての理解が必要とされているのかもしれません。



yk

「対症療法」

東洋医学や代替医療などの勉強をしていると、「自然治癒力」という言葉が良く出てきます。身体が本来もっている、自分で治す力をサポートしていこうと言う考え方です。症状そのものに対して治療するのではなく、自分自身の病気を治す力を高めるための治療を行います。
それに対して、現代医学、西洋医学はどちらかというと出てきた症状に対する治療を行います。これは「対症療法」と呼ばれます。

一番わかりやすい例は、発熱が見られたら解熱剤を処方し、感冒症状があれば感冒薬を処方して「治療」します。本当は、症状を抑えているだけで、体の自然治癒力を引き出しているわけでも、根本原因に対する治療をしているわけではありません。

感冒と言うのは、ウイルス感染症なわけですがウイルスの感染を治療する薬と言うのは、(一部の例外を除いては)ないのです。感冒薬と言うのはウイルスを駆除しているのではなく、単に症状を抑えるだけの薬なのです。


代替医療では、身体に現れる症状は、全身のバランスが乱れたときに現れるものであると説明されます。ですから、治療方法としては、崩れたバランスを元に戻すことによって「自然治癒力」を高めることが重要になります。自然治癒力がもとの状態になれば、病気は自然と治るというわけです。

例えば、熱が出るのは、そのことによって体のバランスをとろうとする「体にとって必要なこと」である、と考えるのでむやみに発熱を抑えてしまうことはしません。薬の投与でその発熱を抑えてしまうことは、『治癒』を遅らせることになると言う考え方です。

私はその考え方自体はとても優れたもので、間違ってはいないと思います。ただ、38-9度の発熱で受診されて、うんうんうなっている患者さんに対して、「これは身体が必要としていることだから、様子を見ましょうね」と言うのは、かなり勇気の要ることです。また、その言葉の意味を本当に理解してくださる患者さんも少ないのではないかと思います。
きっと、「あそこのお医者さんは、熱が出て行ったのに、何もしてくれなかった」という評判があっという間に立つでしょうね。

ここに、「統合医療」を広めていく上での難しさのひとつがあると思います。

高熱で、しんどくてうんうんうなっている患者さんに対しては一時的にでも解熱剤を使ってあげる。それほどの高熱でもなくて、食事をちゃんと取れているようなら余計な薬は出さないで様子をみる。そのときに、ちゃんと患者さんの意思を確認して行う。
そのことが大切じゃないかと思います。つまりは、西洋医学と東洋医学・代替医療との間のちょうどいいところをバランスよく取り入れると言うことが重要ですね。


医療者側の「主義・主張」で患者さんを振り回すようなことだけはしたくないと思います。


なぜ、東洋と西洋医学の統合が 必要なのか?

西洋医学は、基本的には肉体的な問題のみを対象とし、処置(手術)や薬剤の投与に
よってその疾患を治療しようとするものです。しかし、その根本原因に対しては目に
見えないものであるだけに、治療の対象とはしません。
一方、東洋医学・エネルギー医学は人間を肉体だけではなく精神、霊性の三位一体で
あると考え、肉体面に現れる疾患をそのバランスの崩れた状態であると解釈します。
疾患だけに目を向けるのではなく、その背後にあるバランスの崩れを調整することが
大切であるとします。

急性疾患や感染症に対しては、西洋医学は即効的で究めて有効な治療効果を発揮
しますが、慢性疾患に対しては内服投与で病状を抑えるのみで、根本的な解決には
至りません。
一方東洋医学・エネルギー医学は即効性という意味では西洋医学に劣ります。

それぞれに一長一短があり、両者の長所を取り入れた形での統合医療が望まれる理由
もそこにあります。


yk

プロフィール

小西 康弘

Author:小西 康弘
京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院などで内科全般を研修し、消化器内科を専門とする。内科専門医。

内科医として約20年病院勤務をしてきましたが、西洋医学の範疇だけでは、とても患者さんの肉体的問題に対して対応できないとその限界を痛感しています。
肉体的な問題の奥底には心理的、精神的な問題が隠れていることが少なくありません。表面に出てくる肉体的な問題は原因ではなく結果で在る事が多いのです。
トランスパーソナル心理学の各手法や、ヒーリング方を勉強中。
シーターヒーリング・プラクティショナー

このブログでは西洋医学だけでなく代替医療やその他の補完療法についての私の考え方や、いろいろな情報を書いていきたいと思います。


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